Bluetooth 5.0対応のUSBアダプタについては、以前、ZAPOOSなる中国メーカーのものをご紹介しました。
結構よくできたもので、これまでトラブルなく使ってきました。
こんなもの当然そうでしょ、とお思いの方も多いと思いますが、特にイヤフォン・ヘッドホンを繋いで音楽をそれなりの音質で、かつ、音飛びなく楽しめる、ということを考えると、結構難しいものなのです、経験上。
もちろん、音楽視聴用に特化したCreativeあたりのアダプタを使えば良いのだと思いますが、他方、通常の音楽機器以外のデバイスを接続する目的もあるし、そもそも音楽視聴用特化型はお高いので、どうしても汎用型を選んでしまいます。
これまで、ご紹介していないものも合わせて全部で5つくらいのBluetooth USBアダプタを買ってきましたが、結構な違いがありました。
最初から音飛びがひどくて話にならないもの、マウスと同時に繋ぐと音飛びがひどくなるもの、ブルースクリーンの原因になっちゃったもの、などなど様々です。
使われているチップは数種類しかないようで、それとドライバの出来などで結構な違いが出るようでした。
経験上はBluetoothの規格は新しい=数字が大きい?ほど安定しているのは間違いなく、一方で、価格差についてはそんなに大きなものではないですが、実はあまり関係がない、というのが私の経験上の理解です。
これまで上で紹介したZAPOOSのアダプタを使ってきたのですが、先週あたりから在宅勤務中にWebexをデスクトップPCで利用する際、Bluetooth接続の骨伝導イヤフォンなどで音声が出なくなる、という不思議なトラブルに見舞われ瑠葉になりました。
もう少し正確に言うと、うまくいったりいかなかったりするのです。
デスクトップPCは会社の環境に入るのにソフトウェアをインストールしたりしなくてはならないことなどがあり、あまり好きではないので、もともとLinuxを極稀に使う場面があり導入していたVirtualBox(仮想環境構築ソフト)上に余っていたライセンスでWindows 10の環境を作ってあり、その上で会社環境に接続するようにしてあります。
その関係か、いまいち相関がはっきり見つかっていないのですが、VirtualBoxが起動している、VirtualBox上のWindowsが起動している、などの状態ではうまく音声が出てこない、ということが起きるような気がします。
いや、必ずしもそうでもないような気もしますし・・・。
さらに不思議なのは、Webexの場合、というかそれに限らずだと思いますが、画像や音声を確認する機能が用意されていますが、その機能を使うと問題なく音が聞こえるのですが、いざミーティングに接続して、その状態で機能確認するとダメなんです。
これは不思議です。
実際に会議に入るとダメになるという。
その前までは問題ないのです。
CiscoのWebexって明らかにZoomに劣っていると思いますが、ソフトウェアとしての出来もいまいちなのか、そんな現象はZoomでは発生したことはありません。
大丈夫と思って参加してダメ、なので、結構困る場面が出てきました。
最近は諦めて別の方法で音声確保して参加していますが。
それでも、ちょっと納得いかないな、と思っていたところに、ちょっと調べてみると、ネットワーク機器、特にルーターなんかで有名になってきているTP-Linkという会社がBluetooth 5.0のUSBアダプタを出していることがわかりました。
ちょっと見てみると、専用のドライバを提供していて、WindowsのデバイスマネージャーでもTP-Link Bluetooth 5.0 USB Adapterと出るらしいので、ちょっと違う動きがあるかも、という期待感で即購入です。
ということで、またも前置きが長くなりましたが、ご紹介します。
もくじ
1. 概要・スペックほか
Amazonの商品ページはこちらです。
以下に引用などでご紹介します。
支障がありましたらお知らせください。
Bluetooth 5.0 ナノUSBアダプター
UB500
UB500を挿し込むだけで、お持ちのPCにBluetooth 5.0テクノロジーを追加することができます。Bluetooth 4.0よりも高速かつ遠距離の通信が可能となり、PCと対応デバイスの間に強力で安定したワイヤレス接続を提供。また、省エネ性能と転送できる容量もパワーアップしています。*
より速く
Bluetooth 4.0
より速く
より広範囲
*Bluetooth Core Specification 5.0には、Bluetooth 4と比較して2倍の通信速度や4倍の通信距離等、複数の新機能が導入されています。
最新のBluetoothに対応しているおかげで、音楽プレーヤーやPCの間でもより広い伝送範囲が実現します。通信できる距離が長くなれば、Bluetoothイヤフォンを付けてPCの周りをウロウロしなくても大丈夫。デバイス間の距離を気にせず音楽を満喫しましょう。
Bluetooth非対応のデスクトップ・ノートPCでも、Bluetoothデバイスとかんたんに接続できるようになります。強力なワイヤレス接続によって、一度に7台までのデバイスに対応。従来バージョンよりも2倍速くファイルや音楽・動画を伝送することが可能です。*
*速度・距離・容量に関するデータは実験室でのテスト結果に基づくものであり、実際は環境等によって異なります。
洗練された超小型デザインになっているので、外出時に端末のUSBポートに挿したままでも持ち運ぶことができます。
*Windows 7の場合はドライバーのインストールが必要です: https://www.tp-link.com/en/support/download/ub500
- [対応OS] Windows 11/10/8.1/7に対応しています。
- [特徴] Bluetooth 5.0対応のブルートゥースアダプター。Bluetooth V4.0/3.0/2.1/2.0/1.1と互換性有。【本製品は英語パッケージ版商品です】
- [持ち運び便利な小さいサイズ] 14.8 × 6.8 × 18.9 mm
- [ナノサイズ] 高性能ながら、持ち運びに便利な超小型サイズを実現しました。
- 付属品:かんたん設定ガイド
2. 開封と実物紹介
できの悪い写真でいくつか実物を紹介。
紙パッケージ、いいですね。
中にプラスチック使ってる、紙にしてほしい。
コンパクトな取扱説明書がついていて、日本語ページもあり、です。
いわゆるクイックスタートガイドは英語のみです。
修理に関する書類も入っています。
良いですね、こういう姿勢。
本体写真、見にくくてすいません。
よくあるドングルの大きさです。
ZAPOOSのものには小さい青色のLEDライトがあって、接続していると青く光るという便利な機能がありましたが、逆に夜中には眩しくて邪魔、ということもあり、今回の何もなし、というのもありかなと思います。
3. 使ってみて雑感
差すだけで認識してドライバが自動的に適用されて使える、という話も書かれてたりしますが、私の場合はいろいろなアダプタを試したことがある環境だからなのか、差すだけでは認識されませんでした。
念のため、使用中だったZAPOOSのドライバをデバイスマネージャーから削除して、PCを再起動してから差し込みましたが、ダメでした。
いずれにしても、TP-Linkのドライバがあるというのも決め手の1つでしたので、取扱説明書にかかれている通り、Webサイトからドライバをダウンロードしてインストールしました。
ダウンロードサイト:https://www.tp-link.com/jp/support/download/ub500/
Zipファイルになっているので、解凍して、setup.exeを実行することでインストールです。
これは普通にWindows PCを使っている方であれば、あまり困らない作業かと思います。
これで再起動すると、きちんとドライバがインストールされた状態で、デバイスマネージャーにもきちんと「TP-Link Bluetooth 5.0 USB Adapter」という表示が出て、認識されていることが確認できます。
- Bluetooth 5.0 対応
- Windows 11/10/8.1/7対応
- コンパクトサイズ
コンパクトといえばコンパクトですが、まあ、普通のUSBドングル/アダプタです。
Bluetooth 5.0は、それだけではないと思いますが、接続の安定性が高いと思います。
少なくとも、以前のBluetooth 4とか4.2とかのアダプタと比べると安定性がぜんぜん違う、と私は感じています。
日本の複数のメーカーのものも使いましたが、全部Bluetoothの規格としては4レベルのもので、はっきり言って音楽機器用という意味ではほとんど使い物にならない、という感じでした。
他の機器の近くにあると電波の都合で良くないという話もあり、USBの延長コードまで買ったことがありますが、ほとんど効果はありませんでした。
が、ZAPOOSのBluetooth 5.0対応のアダプタを入手してからは全然違いました。
で、今回は同じBluetooth 5.0対応ですが、さらにネットワーク機器で有名なTP-Linkということで、購入してからまだ数日ですが、安定しているのは同じで、全く意識しないで使うことができます。
- Bluetooth 5.0対応で、接続の安定感が非常に高い
- 接続が安定しているので音飛びなどもまず発生せず
- 数mの距離であれば接続が維持される
- まあまあコンパクトで、出っ張りはあまり気にならない
- きっちりと専用のドライバが用意されていて安心
BluetoothのためのUSBアダプタですので、機能といっても、イヤフォンやヘッドフォンがきちんとつながって音飛びなしで良い音が楽しめるとか、Windows 11のスマートフォン連携アプリでAndroid端末と接続していても安定している、とか、そういったことがユーザーの享受するメリットであり、それについて、とっても良い感じです。
安定のTP-Linkということで、安心です。
- なし
ないですね、これに関しては。
数日使ったところですが、安定していて、文句ありません。
で、早速Webexで試してみました。
が、ダメでした、残念なことに。
これは、なにかわたしのPC環境におかしなところが生じているのか、VirtualBoxの環境が悪さしているのか、わかりませんが、ミーティングに入ると音声がダメになるという現象は解消していません。
Zoomなどでは全く問題ないので、いずれにしてもWebex、Cisco関係でなにかできの良くないところがあるのかもしれません。
しかしこれはなんとなくそんな気もしていたことであり、そんなに不満には思っていません。
Webexくらいであれば、ユーザーも多いでしょうから、アプリのバージョンアップなどでいずれ解消されるように思いますし、別の種類の接続方法で回避することもできるので、実害としても許容できるものと受け止めていて、この点は大きなマイナスとは思っていません。
Bluetooth 5.0対応のアダプタが出始めたときには、ZAPOOSのような、正直、無名の中国メーカーのものしかAmazonでは売っておらず、直感で勝負して購入しましたが、今となっては安定のTP-Linkのアダプタが売られている、それもほかと比べても全く同じレベルの価格で売られている、ということなので、あまり悩まず、これがいいと思います。
AmazonでBluetooth 5.0対応のアダプタを探すと、5.1対応、とうたっている商品がいくつか見つかります。
しかし、Amazonのレビューには、デバイスマネージャーから確認すると、ファームウェアのバージョン番号を見ると5.0までにしか対応していないはずの番号になっている、とはっきり書き込まれていたりして、今のところは5.0を超える規格のアダプタは正式には存在指定なさそうです。
しかしながら、十分な安定感の接続であり、ヘッドフォンやイヤフォンで音楽聴く際の音質も良好、1,000円と少し、と決してお高くもない、ということで、満足感が高いです。
Bluetooth 5.0対応のUSBアダプタをお探しの方にはおすすめします、このTP-Linkのアダプタ。
長く愛用できそうです。